1;セメント輸出堅調~需給締まり採算改善

セメントの輸出環境が好転している。今年度は4~8月で前年同期と比べて12・0%増の377万㌧と国内需要の不振とは裏腹に堅調だ。スポット価格の上昇で輸出採算も改善しているという。中東・アフリカにおけるセメント需給タイト化の波がアジア圏にも波及したことにより輸出大国のベトナムが仕向先の多角化へと舵を切り、価格も引き上げていることが背景にある。セメント大手の輸出担当者は「売り先に困らない。いくらでも売れる」と指摘する。