1;3社そろって下方修正~セメント大手

セメント大手3社の2025年4~9月期の連結決算が11日までに出そろった。太平洋セメント、UBE三菱セメントは、国内はセメントの値上げ効果や石炭安などで稼ぎを増やした一方で、米国事業が需要減の影響で振るわず、減収減益となった。太平洋はセメント事業の営業利益が、国内の増益を海外が打ち消し、前年同期に比べて2割減った。住友大阪セメントは増収増益だった。ただ、セメント事業は、赤字から脱却したとはいえ、回復の足取りは鈍く、4千万円の黒字にとどまった。26年3月期は3社がそろって見通しを下方修正した。第3四半期以降も4~9月期と同じ基調をたどり、純利益の合計は810億円と従来予想から210億円縮小する。国内需要予想を太平洋が3050万㌧、残る2社が3100万㌧とそれぞれ50万㌧、100万㌧引き下げた。